大地に足をつけて
昨日は、家の裏庭の草刈りをしました。
私たちが自由に
使わせてもらっている家の裏の原っぱは、
草刈りを長い間していなくて、
草がぼうぼうに育っている状態。
何とかしたいなと思いつつ、
日々の忙しさに追われ、
放置したままでした。
もっと美しく、
庭も原っぱも生き生きとしたものにしたい。
でも、
どこをどうしたら良いのか分からない…
そんな事を
息子が通っていた幼稚園の先生に
ふと話してみると、
私が今度見に行って、
草刈りのお手伝いをしましょうと
言って下さったのです。
なんと…!
その先生は、
もう幼稚園の先生はしていらっしゃらず、
今では畑を触っているのが楽しいのですよ
と、言っておられました。
そして、
大地に触れていると、色んな事を教えてもらえる、とも。
息子は以前、
シュタイナー幼稚園へ通っていました。
そして、普通の公立の小学校へ
通っている子どもたちの為に
月に一度、
シュタイナーの小学生クラスが
一時間半ほどあります。
息子の小学生クラスは
その先生が担当して下さって、
普段から気にかけて下さっていたのでした。
「けいちゃんが小学校から
帰ってくる1時間程前に
行って草刈りをします。
そして帰ってこられたら、
一緒に草刈りが出来ればいいな」
と、おっしゃて、来て下さいました。
息子は先生が来るのを
もう楽しみにしていて、
早くその日が来ないかなぁと
願っていたのでした。
小学校から帰ってくると、
曇りない顔で原っぱにやって来て、
先生の姿を見つけると、
嬉しそうにして
すぐに遊び始めました。
先生は、息子に虫の居場所を
教えて下さったり、
私にアドバイスしてくださったりして
時間を過ごしました。
先生が帰らしてから私は、
先生は、息子の事を心配して来てくださったのだ。
シュタイナー教育では、
同じ先生が何年も担当して
その子を見守り続けることをするけれど、
我が家に来て下さった先生は、
ご自身の自由な時間の中で
そういう時間を作ってくれた。
これは、もう充分にそのようにして、
愛を注いでもらっているのではないか、
と思ったのです。
私は、息子にシュタイナー学校に
行かせてあげたかったと
ずっと思い続けていたけれど、
今、ここでも私達は充分に愛を与えてもらっている。
と、気づいたのです。
大地に触れることで、
ふわふわとしていた私の思考が
大地に降りてきたと感じました。
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