「良い日」とは
一週間程前のお話ですが、
近くの公園に新しい遊具が出来ていて、
二人の子どもを連れて行ってきました。
滑り台や簡単なロッククライミングなどが
合わさった遊具で、
どちらかというと幼児向きでした。
ウンテなんかもあるのですが、
幅が狭く、距離も短いものでした。
そのウンテで
おじいちゃんに励まさえれ、
抱っこされてがんばっている
女の子がいました。
その女の子の背丈は
うちの6歳の息子より
少し大きい感じでした。
そのまた次に、
息子より小さい女の子が
ウンテを上手に渡ってきました。
その女の子も、
毎回成功する訳ではなく、
時折、失敗したりしても
何度もチャレンジしていました。
それを見た息子はやる気を出したのか、
ウンテをチャレンジし始めました。
息子は、
今まで私が見る限りでは
ウンテが出来ません。
すぐに諦めて怒ってしまうのです。
私は、
「ほんま根性のないわ~」
と、思っていました。
しかしその日は、
失敗しても
何度も何度も
チャレンジしている息子の姿を見ました。
でも、
一人では頑張りきれないのか、
常に2歳の妹を呼びつけて
側に居させていましたが。
そして、ちょっとずつ出来るようになり、
短いですが、
ウンテの端から端まで
いけるようになりました。
私はそれを見て、
「根性がない」のは
確かにその通りなのですが、
「根性がない」裏には
「どうせ自分には出来ない」という
自信のなさが隠れていた事を知りました。
自分のまわりの
同い年くらいのお友達は
きっと圧倒的にスイスイと
出来るのでしょう。
それを見ていると、
自分には到底できっこないと、
諦めてしまっていたのかな
と思いました。
ですが、
自分より弱い女の子だちが
頑張っている姿を見て
励まされたのかも知れません。
その後、
散歩をしているかわいい犬を
触らせてもらって、
息子は大変喜んでいました。
息子の口からは、
「犬は嫌だ」と聞いていたのですが、
今まで怖かったのでしょうね。
それが、
自分で撫でたという実感をし、
達成感がまたさらに出たようです。
息子は帰ってきてからも、
何度も
「今日はウンテが出来て、
犬にも触れて本当に良い日やったなぁ」
と、何度も言っていました。
シュタイナー教育では
4つの気質のタイプがありますが、
息子は憂鬱質のタイプを
持っているのだと思いました。
以前勉強した4つの気質の
憂鬱質のタイプの所に、
「人に同情して良い友好関係が結べる」と
ありましたが、
自分より弱い人を見ると、
息子は殻を破って、頑張れるのだ。
自分が出来ないと思っていても、
同じタイプの出来ない子と一緒に居たら、
何とかしてあげようと動き出す。
そういう事だったのか。
と、今さらながら
その子に合わせた環境を与えてあげると、
引っかかりがないのだぁと
実感したのでした。
そして、
子どもも大人も「良い日」って、
自分の中での達成感なんだなと
つくづく思いました。
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